ブログ

トピックス

水俣病が、今も終わっていない現在の問題でありつづけていることを通して、声を聞くことの困難さと可能性を考える20211105放送(第8回)

【ことばにならない声 声にならないことば】  今回は、水俣病が今も終わっていない現在の問題でありつづけていることを通して、声を聞くことの困難さを可能性について考えてみたいと思います。2021年ジョニー・デップが写真家ユー...

トピックス

震災を体験した人々の声についてー くどうれいん『氷柱の声』(講談社、2021年)(第165回芥川賞候補作品)を通してー20210806放送(第5回)

この小説の主人公は岩手県盛岡市の高校に通い、美術部で活動する、伊知花(いちか)という高校生です。震災から数ヶ月後、いちかは、顧問の先生から、被災地の人々にあてた絵画コンクールに絵を出展するようにと促されます。彼女の絵は高...

メディア

コミュニケーションの非対称性と人間関係の対等性ー精神障がいを描いたフランスのドキュメンタリー作品『すべての些細な事柄』『彼女の名はサビーヌ』を通してー20210702放送(第4回)

今回はフランスの2つのドキュメンタリー作品を取り上げます。ニコラ・フィリベール監督『すべての些細な事柄』(1997)とサンドリーヌ・ボネール監督『彼女の名はサビーヌ』(2007年)です。この2作品は、精神障がいをかかえた...

國枝ラジオログ

自閉症スペクトラムを表現すること。私たちはその声を聞き取れるか。ー エリザベート・ド・フォントネ『夜のガスパール 弟の自伝』を読む。ー 20210604放送(第3回)

フランスの哲学者、エリザベート・ド・フォントネは、動物をめぐる哲学的省察で特に知られていますが、彼女が2018年、84歳のときに出版した『夜のガスパール』は自閉症の弟をめぐるエッセーで、この本で初めて自分に自閉症の弟がい...